先日『クックパッド・ニュース』で、以前にこのブログで書かせていただいた中性脂肪の記事を取り上げていただきました。世の中には本当に沢山の媒体があるんだなぁって、つくづく思います。時間の都合上、どうしてもお声がけいただいた全てのお話に対応出来ていません。申し訳ありません。

さて、お待たせしました!不定期企画、勝手にお届けしている『院長お勧め音楽♪』の時間です(笑)。一応、外来で「先生、そろそろ次のやってよ」ってリクエストは貰っているんです。・・・念のため汗 今回のテーマは「春にピッタリの曲」。基本的に、洋楽の隠れた名曲を紹介するのがコンセプトですが、正直、春ソングに関しては日本の曲の方がずっといいです。イルカ『なごり雪』、松任谷由実『春よ、来い』、中島美嘉『桜色舞うころ』、米津玄師『春雷』、YOASOBI『ハルカ』、ヨルシカ『春泥棒』・・・挙げだしたらきりがありません。何と言っても歌詞がいいですもんね。その点では邦楽に勝てませんので、今回は『春の麗らかな日差しの中で聴いたら気持ちいい洋楽』をセレクトしてみました。

Bruce Hibbard - Never Turnin’Back

発売当時はほとんど話題にならなかったようですが、AOR再評価の波に乗って、20年以上の時を経てやっと評価されたライトメロウ系AORの傑作。曲良し、アレンジ良し、プロダクション良しで、軽快かつゆったりしたサウンドは、春に限らずどんな季節にもマッチ・・・って、主旨がズレてしまいますが汗。じっくり聴き込むとコーラス・ワークやブラス・セクションのアレンジの繊細さに引き込まれますが、サラッと聴き流してみても心地よいサウンドです。

Cecilio & Kapono - Here With You

ハワイ出身のポップ・デュオ、セシリオ&カポネが1977年に発表したアルバム『ナイト・ミュージック』の中の一曲。イーグルスやドゥービー・ブラザーズなどウエストコースト系の括りで語られることが多いのですが、そこまでのち密さはなく、むしろ大らかで温かい雰囲気の楽曲が並びます(土地柄ですかね)。この曲自体も派手さは皆無ですが、春の陽だまりでゆったり過ごす時にお勧めです。ジャケットのむさ苦しさに騙されず(笑)、是非聴いてみて下さい。

Annie Haslam  - The Angels Cry

イギリスのプログレッシブロックバンド『ルネッサンス』のボーカリスト、アニー・ハズラムが1989年に発表した『アニー・ハズラム』からの楽曲。オペラ的な歌唱法を駆使して5オクターブの音域を操る圧倒的な実力を持つ彼女ですが、この曲の歌唱はむしろ抑え気味。そのため、優しく包み込まれるような、高揚感のある曲に仕上がっています。春の日の朝の目覚めにピッタリの曲です。

David Pack  ー  I Just Can’t Let Go

アメリカのプログレッシブロックバンド、『アンブロージア』のヴォーカル兼キーボディストのデビット・パックが1985年に発表したソロアルバムの中の一曲。80年代の曲はキラキラしたプロデュースがされがちで好き嫌いが分かれやすいのですが、この曲に関しては完璧にマッチしています。何よりマイケル・マクドナルドとジェームス・イングラムの二人と織りなす美しいコーラス・ワークが秀逸!いつ聴いても清々しい気持ちにさせてくれます。

Melissa Manchester ー  Such A Morning

スケールの大きな歌唱で、アメリカ・ショービズ界を代表するディーバの一人と言っても過言ではないメリッサ・マンチェスター。1978年に発表したこのアルバムは都会的でメロディアスなサウンドに,彼女の圧倒的なヴォーカルが絶妙にマッチしています(山下達郎が惚れ込み,デュエットを依頼したのも納得です)。そんなゴージャスなアルバムの中で、この曲はひと時の休息のような楽曲。歌が上手い人は、抑えて歌った時により上手さが際立つんですよね。

Art Garfunkel ー Crying In My Sleep

1964年のサイモン&ガーファンクルのデビューから60年近く経った今でも音楽活動を続けているアート・ガーファンクルのソロアルバム『ウォーターマーク』の一曲目。どうしてこんなにも優しくて穏やかなんだろう・・・この曲を聴くたびにいつも感じます。ギター、ベースに控えめのドラムスでゆったりと入るイントロに導かれて、アートの語りかけてくるような歌声。訳もなく涙腺が緩みそうになる、まさに「天使の歌声」です。邦題は『泣きながら目覚めて』とちょっと悲しげなタイトルですが、そんなことが全く気にならない、春の木漏れ日のような楽曲です。

Wayne Shorter ー Ponta De Areia

おまけの一曲。2023年3月2日、アメリカのジャズ界の巨匠、ウェイン・ショーターが89歳で亡くなりました。ジャズ・メッセンジャーズ、マイルズ・デイビス・クインテッド、ウェザー・リポートなどのグループで数々の名演を披露してきましたが、個人的に一番好きなアルバムは1975年に発表したソロアルバム『ネイティブ・ダンサー』。そのオープニング曲にあたるこの曲は、これ以上ないくらい優しさに溢れたサックス・プレイが収められています。ジャンル違いですが、是非聴いてみて下さい。

以上、勝手にセレクトさせていただきました!春を感じるのが「インフルエンザ減ってきたな~」「花粉症爆発しているなぁ」みたいな生活をしてますので・・・お許し下さいm(_ _)m笑