「暑いですね~💦」が挨拶になっている毎日、皆さん、体調は大丈夫ですか?特に、当院の所在地である岐阜は、この夏毎日のように全国の天気予報で取り上げられています。「日本一暑い街」「連日、命に係わる暑さ」・・・確かに暑いですが、岐阜は住みやすくて素敵な土地ですので誤解なさらずに(^^;)

 

 

熱中症対策に関しては沢山のメディアやウェブサイトで取り上げられていますし、昨年当院のブログでも紹介させていただきました(『熱中症に注意です』)。今回取り上げさせていただくのは“夏バテ”です。

 

人の体は、高温・多湿な状態でも体温をなんとか一定に保とうとしてエネルギーを消費しますので、かなりの負担がかかっています。通常は負担に耐えることができますが、暑すぎたり湿度が高すぎたりして負担が強い場合や、長引いたりすると体に溜まった熱を外に出すことが出来なくなります。この状態が長く続いたのが“夏バテ”です。冷房のなかった時代の夏バテは、単純に暑さによるエネルギーが過剰に消費されることによる体力低下、食欲低下(いわゆる「夏痩せ」)でしたが、今の夏バテは、エアコンなどによる気温と湿度の急激な変化による自律神経の乱れ、冷房による冷え、暑さによる寝不足などにより、だるさ、思考力の低下、食欲不振、下痢・便秘、頭痛、めまいなど、様々な症状を認めます

 

ま、堅苦しいので原因は軽く流してください(笑)。今回は、自分が夏バテしているかを簡単に確認できる方法をご紹介します。

 

・朝起きたとき。目が覚めたらすぐに自分の脇の下に手のひらを挟んでください。その後、布団の中に入っているご自身のお腹に直接手のひらを当ててみて下さい。脇よりも明らかにお腹の方が冷たく感じたら、それは恐らく消化器機能が低下しているサインです。

 

・もう一つはを見る方法です。東洋医学的に夏バテは「気虚」(活力が落ちている)「水毒」(血液以外の水のバランスが悪い)と表されることがあります。その状態を一番簡単にチェックできるのが舌なんです。写真の左側のように「何となく白っぽくて、横がギザギザした舌」が夏バテ舌の代表なんですが、いきなり見ても分かりにくいと思います。調子のいい時の舌の写真をスマホに保存しておくといいかも。

 

 

ご自分でできる対策を以下にまとめておきます

 

  • 十分な休養と栄養補給を行い、身体を休めること
  • ビタミンやタンパク質の不足は夏バテのモト!食事は豚肉や大豆・魚、野菜などをバランスよく
  • 冷えを増長する冷たいものは控えて暖かいお茶などを飲むと効果的
  • 水分補給が重要!軽い作業でも1日2~3ℓの汗をかくため、意識的に水分をとるように
  • 冷房を入れる際は、室温と外気の差を5℃以内に(無理ならひざ掛け・カーディガン等で冷え具合の調節を)
  • 38~40℃ほどのぬるま湯に20~30分つかってリラックス(血管が広がって血流改善/自律神経調節効果あり。入浴剤を入れるとより効果的)

 

やっぱりポイントになってくるのは食事ですね。やっぱり王様は『うなぎ』ですが、さすがに毎日食べる訳にはいきませんしね(^^;) しそ、豚肉、かつお、レバーなどビタミンの豊富な食品や、山芋、にら梅干しなど消化吸収を助ける食品を積極的に採りましょう。

 

 

最後に“夏バテに効くツボ”をご紹介します。


 

水分をしっかり食べて、しそや山芋をモリモリ食べて、ぬるめのお風呂にゆっくりつかって、お風呂の中でツボを押して、暑い夏を乗り切りましょう!